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​描画ツール紹介

天文分野で扱うデータは、画像データ、時系列データ、スペクトル、密度分布など多岐に渡ります。これらを適切な方法でプロットすることは物理的解釈の大きな助けになります。

同時に​描画ツールの選択も、データの種類やプログラミング言語によって非常に多くの選択肢があります。本ページでは、天文分野で頻繁に用いられている描画ツールについて紹介と比較を行います。

matplotlib.png

matplotlibはpythonのグラフ描画パッケージです。

  • pythonには、numpypandasastropyなどデータを解析に用いることのできるモジュールが多数用意されていますが、これらのデータに対してmatplotlibを用いることできれいなプロットを作成することができます。

© Copyright 2002 - 2012 John Hunter, Darren Dale, Eric Firing, Michael Droettboom and the Matplotlib development team

  • ​pythonであるために日本語で書かれたtipsが数多くあり、独習が行いやすいのも利点の一つです。

​matplotlibを用いることで見た目が綺麗かつ複雑な作図をすることが可能です。以下にmatplotlbによるプロットの例を示します。

VLA_eg.png
  • 複数プロットの同時出力や図中への文字や矢印の​追加をすることができます。

  • ​散布図のほかにもヒストグラムや画像データのプロットも行うことができます。

color.png
APLpy.PNG

matplotlibのほかにpythonによるプロット用パッケージとして、APLpyが存在します。​天文データによく用いられるfits形式のファイルの描画を行うことができます。

​gnuplot

gnuplot

シェルスクリプト(.shファイル)を作成することで、多天体に対して同種のプロットを多数生成するなどの動作を行うことができます。

​プロット速度が他の描画ソフトに対して速いのも特徴の一つです。

IDL

IDLの機能を用いてプロットを行うことができます。研究にIDLを用いている場合にはデータ解析からプロットまでを統一的に行うことができます。

density_plot.png
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